宮崎県高校入試対策_推薦英語【2027年受験者用】
2022年度から2026年度までの過去問を、実際の出題例とともに分析
この記事の目次
1.結論 - 差がつくのは「難しい単語」より、基本英語を条件どおりに使う力
2022年度から2026年度までの宮崎県立高校推薦入試・英語を比較すると、安定して得点するために必要なのは次の三つです。
- 基本的な単語・文法・語順を、短時間で正確に処理する力
- 会話、段落、図表、長文の情報を、順序立てて整理する力
- 指定された立場・内容・語数を守り、理由のある英文を書く力
特に重要なのは、難しい単語を大量に知ることより、中学校で学ぶ基本表現を、設問の条件に合わせて使うことです。
2025年度・大問3・3(2)では、弁当のよさを20語以上30語以下で書きます。2026年度・大問3・3(2)では、宿題がよいと考える理由を15語以上30語以下で書きます。英文が正しくても、話題や立場を取り違えたり、語数を外したりすれば、設問の要求を満たせません。
5年間を見ると、2024年度が一つの転換点です。2022・2023年度は長文とグラフ・表の統合、2024年度以降は複数文章、要約、理由付き英作文が目立ちます。
なお、配点は正式配点と断定せず参考値として扱います。
2.まずは実際の問題を見てみよう
宮崎県推薦入試の英語では、1語補充、語順整序、会話・段落整序、資料読解、理由付き英作文が主な出題です。以下は代表例です。見たい問題をタップすると開きます。
実際の出題例1 1語補充でも、単語の意味だけでは解けない
2025年度・大問1・2(3)(5)
設問:日本文に合うように、空所へ英語1語を書く。
There are 24( )in a day.
訳:1日には24( )あります。
This candy is Tom’s and these cookies are( ).
訳:このキャンディーはトムのもので、これらのクッキーは( )です。
hours(時間、hourの複数形)、mine(私のもの)
考え方:24の後ろは複数形です。また、空所の後ろに名詞がないため、「私の」を表すmyではなく「私のもの」を表すmineを使います。
注意:大問1の1語補充は、単語の意味だけでなく、数や品詞まで判断します。
実際の出題例2 受け身の語順を作る
2026年度・大問1・3(3)
設問:ア~エの語句をすべて用い、意味が通る順に並べる。
A: Wow, your cap is cool!
訳:A:わあ、あなたの帽子はかっこいいですね。
B: This(ア by / イ cap / ウ designed / エ is)a popular artist.
訳:B:この帽子は、人気の芸術家によってデザインされています。
This cap is designed by a popular artist.
訳:この帽子は人気の芸術家によってデザインされています。
考え方:This capで主語を作り、is designedで受け身を作り、最後にby a popular artistを置きます。
実際の出題例3 文を並べて時間の流れを作る
2026年度・大問2・2(1)
設問:三つの英文を、分かりやすい文章になる順に並べる。
Early this morning, I arrived in Hokkaido by airplane.(①)(②)(③)
訳:今朝早く、私は飛行機で北海道に到着しました。(①)(②)(③)
考え方:朝の到着、昼食前のスケート、午後の雪祭りという時系列を作ります。最後のthereは雪祭りを受けます。
実際の出題例4 本文と順位表を照合する
2023年度・大問3・1
設問:空所に入る最も適切な選択肢を選ぶ。
In 2012, Melbourne was the most livable city in the world. However, in 2022,(①).
訳:2012年、メルボルンは世界で最も住みやすい都市でした。しかし、2022年には、(①)。
順位表では、メルボルンは2012年に1位、2022年に10位です。
it came in tenth
訳:それは10位になりました。
考え方:本文だけではなく、2022年の順位表でメルボルンを探します。英文量よりも、本文と表を往復する処理が負担になります。
実際の出題例5 宿題に賛成する理由を15~30語で書く
2026年度・大問3・3(2)
設問:宿題が中学生にとってよいと考える理由を、主語と動詞を含む15語以上30語以下の英文で書く。
I think that having homework is good for junior high school students.(②)
訳:私は、宿題があることは中学生にとってよいと思います。(②)
Homework helps us remember. After class, we may forget what we’ve learned. Homework gives us a chance to repeat and remember important things.
訳:宿題は私たちが覚えるのに役立ちます。授業後には学んだことを忘れるかもしれません。宿題は、大切なことを繰り返して覚える機会を与えてくれます。
考え方:印刷済みの主張を繰り返すのではなく、「復習できる」「覚えられる」などの理由を具体化します。
3.宮崎県推薦入試・英語の全体像
- 試験時間:30分
- 満点:40点
- 掲載大問:大問1~3
- 各大問の配点:20点
- 大問の扱い:配点資料に「各科とも大問2問が選択される」と記載
- 英語記述:全年度で確認
- 日本語で文章を書く設問:5年間では確認できない
- 図・表・イラスト:全年度で何らかの形で使用
年度別の問題構成
2022年度
- 大問1
- 地図会話、1語補充、語順、文法、短作文
- 大問2
- 会話順序、案内資料、漢字の会話
- 大問3
- 前向きな言葉のスピーチ+グラフ
- 中心英作文
- 大問3で9語以上
2023年度
- 大問1
- 買い物会話、1語補充、語順、文法、短作文
- 大問2
- 会話順序、水族館案内、ロボットの会話
- 大問3
- 住みやすい都市のスピーチ+順位表
- 中心英作文
- 大問3で4語以上
2024年度
- 大問1
- 山のパンフレット、1語補充、語順、文法、短作文
- 大問2
- 会話応答、段落整序、緑色のポスト
- 大問3
- 文法変形、デジタル博物館、「domo」の説明文
- 中心英作文
- 大問3で10~20語
2025年度
- 大問1
- 天気情報、1語補充、語順、文法、短作文
- 大問2
- 会話応答、段落整序、リンゴの会話
- 大問3
- 文法変形、伝統言語、給食と弁当の討論
- 中心英作文
- 大問3で20~30語
2026年度
- 大問1
- イラスト会話、1語補充、語順、文法、誤文訂正、短作文
- 大問2
- 会話応答、段落整序、飫肥杉の会話
- 大問3
- 文法変形、AIアプリの物語、宿題の討論
- 中心英作文
- 大問3で15~30語
試験全体の三層構造
- 一文を作る:語彙、文法、語順、短作文
- 会話や段落をつなぐ:発言意図、時系列、接続関係
- 文章を読み、選び、書く:長文、要点、内容一致、英作文
4.5年間で変わらない部分
5年中5年:1語補充、日本文対応、語順整序、四択文法、大問1の短作文、会話の流れ、内容一致・要点把握、大問3の自己表現
5年中3年:段落の文順整序(2024~2026年度)
5年中2年:長文とグラフ・順位表の統合(2022・2023年度)
5年中1年:誤文訂正(2026年度)
大問1は最も安定しています。基本語彙、文法、語順、短作文という中心は5年間変わっていません。
実際の出題例6 前置詞の後ろに置く形を判断する
2022年度・大問1・2(4)
設問:日本文に合うように、空所へ英語1語を書く。
He is good at( ).
訳:彼は( )が得意です。
running(走ること)考え方:be good atは「~が得意である」という表現です。前置詞atの後ろなので、runではなく動名詞runningを置きます。
短い自己表現も毎年出る
- 2022年度:前夜に何時に寝たか(6語以上)
- 2023年度:前夜、夕食後に何をしたか(3語以上)
- 2024年度:最も好きな教科(5語以上)
- 2025年度:週末に何をする予定か(5語以上)
- 2026年度:趣味は何か(4語以上)
題材は身近ですが、質問に対応した情報と、主語・動詞のある英文が必要です。
5.5年間で変化した部分
2024年度が構造上の転換点
- 大問2:会話の発話順序から、説明文・スピーチの文順へ
- 大問3:一つの長文+資料から、文法+複数文章+英作文へ
- 読解:資料照合中心から、要点・概要・人物の変化へ
- 英作文:短い自己表現から、上限付きの理由作文へ
実際の出題例10 具体例、対比、結論を並べる
2024年度・大問2・2(1)
設問:三つの英文を、分かりやすい段落になる順に並べる。
Smartphones have a lot of good points.(①).(②).(③).
訳:スマートフォンには多くのよい点があります。(①)。(②)。(③)。
考え方:よい点の具体例、反対側の情報、全体を受ける結論という順にします。
英作文は「毎年長くなった」のではなく、条件が増えた
2025年度の最低語数は20語、2026年度は15語です。したがって、毎年単純に長文化したわけではありません。直近3年では、立場、理由、主語・動詞、語数上限、会話へのつながりを同時に守る点が重要です。
要約・概要問題が直近3年で連続
- 2024年度:デジタル博物館の主旨
- 2025年度:伝統言語の要点
- 2026年度:AIアプリによる人物の変化
文法問題が消えたわけでもありません。2024年度以降は大問3冒頭の文法変形が続き、2026年度には誤文訂正も加わりました。
6.大問・出題分野ごとの詳細分析
大問1 - 基本英語を短時間で正確に使う
大問1では、語彙、複数形、品詞、時制、語順、短い自己表現を細かく問います。一問一問は標準的でも、小問数が多いため、迷いが積み重なると時間を失います。
実際の出題例7 英文の誤りを自分で見つけて直す
2026年度・大問1・5
設問:先生のコメントを踏まえ、日記の下線部①~③の誤りを正しく直す。
I ① went to hiking with my family last weekend. It was ② large than my hand. After that, I ③ eat sandwiches for lunch.
訳:私は先週末、家族とハイキングに行きました。それは私の手より大きかったです。その後、昼食にサンドイッチを食べました。
went hiking、② larger、③ ate
考え方:go hikingという語法、thanに対応する比較級、日記全体の過去時制を確認します。
注意:誤文訂正は2026年度だけで確認されたため、現時点で頻出とは言えません。
時間を失いやすい場所:スペル、単数・複数、原形・過去形・動名詞、語順整序の最初の語、短作文の書きすぎです。
大問2 - 会話の目的と文章の順序を理解する
2022・2023年度は会話の発話順序、2024~2026年度は段落の文順整序が中心です。後半の会話読解では、文法、具体情報、内容一致を切り替えます。
実際の出題例8 案内文の言い換えを見抜く
2022年度・大問2・2(1)
設問:英語プレゼンテーション大会の案内を読み、優勝した場合にできることを選ぶ。
The winner can study abroad in a student exchange program.
訳:優勝者は、交換留学プログラムで海外留学できます。
What can you do if you win the contest?
訳:大会で優勝したら、何ができますか。
I can go to a foreign country.
訳:私は外国へ行くことができます。
考え方:study abroad(海外留学する)と、go to a foreign country(外国へ行く)を言い換えとして結び付けます。
実際の出題例9 日付と時刻を同時に照合する
2023年度・大問2・2(1)(2)
設問:水族館の案内を読み、イルカショーを見られる日時と、プレゼントをもらえる日を選ぶ。
Dolphin Show: February 1 – March 31 1 p.m. – 2 p.m.
訳:イルカショー:2月1日~3月31日、午後1時~午後2時
Children can get a present on the last day of the Dolphin Show.
訳:子どもたちは、イルカショーの最終日にプレゼントをもらえます。
考え方:一問目は日付と時刻の両方を確認します。二問目のthe last dayは、期間の最終日である3月31日です。
実際の出題例11 一つの会話で受け身と語順を切り替える
2025年度・大問2・3(1)(2)
設問:空所へ入る語を選び、別の下線部では語句を並べ替える。
Many apples were(①)from Aomori City yesterday.
訳:昨日、多くのリンゴが青森市から(①)。
It means that you(ア to / イ see / ウ have / エ don’t)a doctor if you eat an apple every day.
訳:それは、毎日リンゴを食べれば、医者に診てもらう必要がないという意味です。
sent、語順はエ・ウ・ア・イYou don’t have to see a doctor.
訳:医者に診てもらう必要はありません。
考え方:リンゴは送られる側なのでwere sentです。語順はdon’t have to(~する必要がない)を一まとまりにします。
実際の出題例12 後の発言を言い換えとして使う
2026年度・大問2・3(1)(2)
設問:飫肥杉についての会話を読み、空所に英語1語を入れる。
It has a(①)of more than 400 years.
訳:それには400年以上の(①)があります。
Also, it’s not as(②)as other kinds of wood.
訳:また、それはほかの種類の木材ほど(②)ありません。
Obisugi is lighter than other types of wood.
訳:飫肥杉はほかの種類の木材より軽いです。
history(歴史)、② heavy(重い)考え方:400年以上という期間からhistory、直後のlighter(より軽い)という言い換えからheavyを判断します。
大問3 - 読解、要約、文法、英作文を統合する
大問3は年度差が大きく、時間負担も最大です。2022・2023年度は本文と資料の統合、2024年度以降は複数文章、要約、理由作文が中心です。
実際の出題例13 数字が何を表すかを確認する
2022年度・大問3・2
設問:(②)に入る最も適切なものを、ア~エから1つ選ぶ。
According to the graph,(②).
訳:グラフによると、(②)。
グラフは「前向きな言葉・否定的な言葉の使用による85歳での生存率」を比較し、前向きな言葉を使っていた人が約80%、否定的な言葉を使っていた人が約56%です。
考え方:80%と56%は「言葉を使った人の割合」ではなく「85歳時点の生存率」です。数字だけを見てイを選ばないようにします。
実際の出題例14 英文で本文内容に答える
2023年度・大問3・4
設問:本文の内容に関する質問へ、英文で答える。
Why is Osaka convenient?
訳:なぜ大阪は便利なのですか。
Because Osaka has good restaurants and good places for shopping.
訳:大阪にはよいレストランや買い物に適した場所があるからです。
考え方:本文中の便利さに関する情報を探し、Whyに対応する理由の英文にします。日本語で理解するだけでは得点になりません。
実際の出題例15 複数の具体例を一つの主旨にまとめる
2024年度・大問3・2(2)
設問:デジタル博物館について、優子が最も伝えたいことを選ぶ。
People who live far away from the real museums will easily enjoy displays online at home. Sick, old and disabled people can also visit the digital museums easily.
訳:実際の博物館から遠くに住む人も、自宅でオンライン展示を簡単に楽しめます。病気の人、高齢者、体の不自由な人も、デジタル博物館を簡単に訪れられます。
The digital museums let all people learn more easily about art, nature and history.
訳:デジタル博物館によって、すべての人が芸術・自然・歴史をより簡単に学べます。
考え方:遠方の人、病気の人、高齢者、体の不自由な人という具体例を、「すべての人が学びやすくなる」とまとめます。
実際の出題例16 文章の一部分ではなく、全体の要点を選ぶ
2025年度・大問3・2(2)
設問:伝統言語についての英文の要点として、最も適切な選択肢を選ぶ。
Saving languages is important because every language is special. When we lose a language, we lose a part of our world’s diversity.
訳:すべての言語は特別なので、言語を守ることは重要です。言語を失うと、世界の多様性の一部を失います。
Languages should be saved to keep each culture for our world’s diversity.
訳:世界の多様性のために、それぞれの文化を守るよう言語を保存すべきです。
考え方:本文は、言語が消える原因、保存方法、保存の重要性を扱います。一段落だけでなく、全体を最も広くまとめる選択肢を選びます。
実際の出題例17 人物の「最初・きっかけ・結果」を追う
2026年度・大問3・2(2)
設問:AIアプリを使った綾香の物語について、文章全体の概要を選ぶ。
Ayaka could not talk to the ALT. She was so shy and afraid that she couldn’t speak English.
訳:綾香はALTと話せませんでした。とても恥ずかしがりで怖がっていたため、英語を話せませんでした。
Thanks to the AI app, she was not afraid of speaking English any more.
訳:AIアプリのおかげで、もう英語を話すことを怖がっていませんでした。
Ayaka was shy and afraid, so she couldn’t speak English. However, thanks to the AI app, Ayaka was finally able to speak her future dream in English.
訳:綾香は恥ずかしがりで怖がっていたため英語を話せませんでした。しかし、AIアプリのおかげで、最後には将来の夢を英語で話せるようになりました。
考え方:概要には、最初の問題、変化のきっかけ、最後の結果が必要です。
実際の出題例18 弁当の利点と結果を20~30語でつなぐ
2025年度・大問3・3(2)
設問:弁当のよさを1つ、主語と動詞を含む20語以上30語以下の英文で書く。
I can choose what to put in my boxed lunch. By doing this, I can eat and enjoy the food I like.
訳:私は弁当に何を入れるか選べます。そうすることで、好きな食べ物を食べて楽しめます。
考え方:一文目で「中身を選べる」という利点を述べ、二文目でその結果を説明しています。
5年間の英作文条件
2022年度・大問3・7
- 内容
- 前向きでいるために行っていること
- 語数
- 9語以上、上限なし
- 立場・理由
- 立場指定なし。理由ではなく具体的行動
- 主語・動詞
- 必要
- 書き出し
- For example,( )to be positive.
訳:例えば、前向きでいるために( )。 - 配点資料
- 4点
- 掲載解答例
- I always try to enjoy everything that I do.
訳:私はいつも、自分がするすべてのことを楽しもうとしています。
2023年度・大問3・6
- 内容
- 自分の市の問題
- 語数
- 4語以上、上限なし
- 立場・理由
- 問題点を書く。理由は不要
- 主語・動詞
- 必要
- 書き出し
- I think( ).
訳:私は( )と思います。 - 配点資料
- 4点
- 掲載解答例
- there are many cars.
訳:車がたくさんあります。
2024年度・大問3・3(2)
- 内容
- 外国語学習が必要か、その理由
- 語数
- 10~20語
- 立場・理由
- Yes/Noを選び、理由を書く
- 主語・動詞
- 必要
- 書き出し
- [Yes, I do / No, I don’t] because( ).
訳:[はい/いいえ]。なぜなら( )からです。 - 配点資料
- 5点
- 掲載解答例
- I can talk with people from different countries in a foreign language.
訳:私は外国語で、さまざまな国の人々と話せます。
2025年度・大問3・3(2)
- 内容
- 弁当のよさ
- 語数
- 20~30語
- 立場・理由
- 弁当側。利点と理由・結果が必要
- 主語・動詞
- 必要
- 配点資料
- 5点
- 主な失点
- 給食のよさを書く、20語未満、利点が不明
- 掲載解答例
- I can choose what to put in my boxed lunch. By doing this, I can eat and enjoy the food I like.
訳:私は弁当に何を入れるか選べます。そうすることで、好きな食べ物を食べて楽しめます。
2026年度・大問3・3(2)
- 内容
- 宿題がよいと考える理由
- 語数
- 15~30語
- 立場・理由
- 宿題賛成側。理由が必要
- 主語・動詞
- 必要
- 配点資料
- 6点
- 主な失点
- 反対意見を書く、理由不足、15語未満
- 掲載解答例
- Homework helps us remember. After class, we may forget what we’ve learned. Homework gives us a chance to repeat and remember important things.
訳:宿題は私たちが覚えるのに役立ちます。授業後には学んだことを忘れるかもしれません。宿題は、大切なことを繰り返して覚える機会を与えてくれます。
7.年度別の特徴
2022年度
大問3は約300語(概算)。長文と生存率グラフを結び付け、数字の意味を確認する力が難所です。
2023年度
大問3は約240語(概算)。本文量は比較的少なくても、二つの順位表を往復するため、情報処理の負担があります。
2024年度
大問3は合計約340語(概算)。文法変形、複数文章、10~20語作文が入り、題材と処理方法を切り替える構成へ変わりました。
2025年度
大問3は合計約300語(概算)。文章全体の要約と20~30語の討論作文が中心で、立場・理由・語数の同時管理が必要です。
2026年度
大問3は合計約370語(概算)。AIアプリによる人物の変化と宿題討論を読み、15~30語で理由を書きます。
語数は手作業による概算です。難易度は語数だけでは決まらず、資料の往復、要約、英作文条件によっても変わります。
8.推薦入試で本当に測られている力
- 基本英語を変形する:単数・複数、時制、品詞、受け身を文脈に合わせる。
- 会話の目的を理解する:質問、依頼、同意、驚き、追加説明を区別する。
- 情報の順序を作る:単語から一文、発話から会話、文から段落を組み立てる。
- 必要情報を検索する:人物、日付、時刻、順位、理由へ絞って探す。
- 文章全体をまとめる:具体例ではなく、複数段落の中心内容を選ぶ。
- 英語で答えを作る:質問の形に合わせ、本文の根拠を英語にする。
- 条件を管理する:立場、理由、主語・動詞、語数を同時に確認する。
「思考力」という抽象的な言葉ではなく、何を探すか決める、文の役割を分類する、選択肢の主語や時期を照合する、理由を語数内で書く、といった具体的な行動が求められています。
9.受験生が失点しやすい問題
hoursをhourと書く。数量表現を先に確認する。mineの代わりにmyを書く。空所の後ろに名詞があるか見る。runningをrunと書く。前置詞の後ろを確認する。eatのままにする。時間表現と文章全体を見る。英作文の失点は三種類に分ける
- 英文そのものが作れない:主語、動詞、基本語順を反復する。
- 英文は作れるが質問に答えていない:疑問詞と立場を確認する。
- 内容は合うが条件に違反する:語数、上限・下限、主語・動詞を点検する。
10.文法・長文読解だけでは足りない理由
宮崎県の推薦入試でも、単語、文法、長文読解の力は必要です。 ただし、それらの知識を身に付けるだけでは、十分に対応しにくい問題があります。
推薦入試では、読んで理解するだけでなく、 理解した内容を整理し、設問の条件に合わせて英語で答える力 まで求められるからです。
1.本文の内容を、英語で答える練習が必要
長文の意味が分かっていても、設問が英語での回答を求めている場合は、 主語と動詞のある英文を自分で作らなければなりません。
例えば、2023年度・大問3では、 「なぜ大阪は便利なのか」という質問に、本文の内容を使って英語で答えます。
Why is Osaka convenient?
訳:なぜ大阪は便利なのですか。
本文を日本語に訳せるだけでなく、
Because ...を使って理由の英文を作る練習が必要です。
2.文と文のつながりを考える練習が必要
2024年度から2026年度までは、三つの英文を並べて、 分かりやすい段落を作る問題が続いています。
この問題では、それぞれの英文を訳すだけでは不十分です。 次のような文の役割を判断する必要があります。
- For example:具体例を示す
- On the other hand:反対側の内容を示す
- For these reasons:前の内容をまとめて結論を示す
「何が書いてあるか」だけでなく、 その文が段落の中でどの役割を持つかを考える練習が必要です。
3.指定された立場から理由を書く練習が必要
近年の英作文では、自由に好きなことを書くのではなく、 指定された話題や立場に沿って理由を書く問題が出ています。
例えば、2026年度では、 「宿題は中学生にとってよい」という立場から理由を書きます。 宿題への反対意見を書けば、英文が正しくても設問に合いません。
英作文では、次の四つを同時に確認する必要があります。
- 何について書くのか
- どちらの立場から書くのか
- 理由が書かれているか
- 指定語数に収まっているか
4.資料の数字や項目の意味を確認する練習が必要
2022年度のグラフ問題や2023年度の順位表問題では、 本文だけでなく、資料から必要な情報を探す必要があります。
資料を見るときは、数字だけを拾うのではなく、 次の点を先に確認します。
- 何を示した資料か
- どの年度の資料か
- 数字の単位は何か
- 何と何を比較しているか
例えば2022年度の約80%という数字は、 「前向きな言葉を使った人の割合」ではなく、 「85歳時点での生存率」を表していました。
5.知っている文法を、自分で使う練習が必要
文法問題集では、選択肢から正しい答えを選ぶ問題が中心になりがちです。 しかし、推薦入試では、語形を自分で変えたり、誤りを自分で直したりする問題も出ています。
2026年度では、次のような誤りを訂正する問題が出ました。
went to hiking→went hikinglarge than→larger thaneat→ate
正解を見て分かる状態ではなく、 自分で正しい形を作れる状態にする必要があります。
11.合格に向けた具体的な勉強法
得点の土台を作る
- 1語補充を5問
- 語順整序を2問
- 文法選択を3問
- 英語の質問に1文で答える
- 書いた英文の主語、動詞、時制を確認する
優先する文法は、疑問文、過去形、助動詞、不定詞、動名詞、比較、受け身、現在完了、名詞の後置修飾、間接疑問、所有代名詞、複数形です。
15~30語の英作文を5分で書く
- 30秒:話題、立場、語数を確認する。
- 1分:使う内容を英単語で二つメモする。
- 2分30秒:基本文で英文を書く。
- 1分:語数、主語、動詞、時制、スペルを確認する。
実際の過去問を使う
- 2025年度の弁当作文で、20~30語の「利点+理由・結果」を書く。
- 2026年度の宿題作文で、賛成側と反対側の両方を書く。
- 2024~2026年度の段落整序で、接続表現と代名詞へ線を引く。
- 2023年度の順位表で、本文より先に表の年度と見出しを見る。
- 2026年度の誤文訂正で、時制・比較・動名詞の誤りを探す。
過去問は5段階で使う
- 1回目:時間を測らず、形式と解き方を理解する。
- 2回目:年度順に解き、出題の変化を確認する。
- 3回目:語順、要約、英作文など、分野別に解く。
- 4回目:時間を測り、大問を組み合わせて解く。
- 5回目:誤答原因と、次回最初に確認することを記録する。
12.次年度の出題予想
以下は、2022年度から2026年度までの推移に基づく予想です。
継続する可能性が高い
出題される可能性がある
根拠が弱く、参考程度
- AIや宿題が再び題材になる
- 20~30語という語数がそのまま続く
- 宮崎県固有の題材が必ず出る
- グラフ問題が必ず復活する
- 大問2に自由英作文が戻る
13.最後に - 分析を実践へつなげる、みや塾の推薦英語対策
入試対策は、問題を数多く解くだけではなく、過去問を詳しく分析し、出題される可能性の高い力を計画的に身に付けることが大切です。
宮崎県立高校の推薦入試・英語では、1語補充、語順整序、文法選択、短い英作文が、2022年度から2026年度まで5年連続で出題されています。これらは、正しい方法で演習を重ねることで、安定した得点につなげやすい分野です。
みや塾では、こうした過去問分析を月例テストや日々の授業に反映し、単語・文法・語順・英作文の力を少しずつ積み上げています。その土台をつくったうえで、中学3年生では本格的な過去問演習に進み、問題形式への対応力、時間配分、失点しやすいポイントまで確認します。
分析して終わるのではなく、分析結果を毎日の学習に落とし込み、本番で得点できる力に変えていく。 それが、みや塾の推薦入試対策です。
志望校合格を目指す受験生の皆さん、みや塾で一緒に、一歩ずつ力を伸ばしていきましょう。

