一般入試の1部あるいは全てを免除されたうえで学生を評価する以上、推薦入試は学力以外の評価指標が重要視されます。つまり、学力以外に胸を張って人より優れていると思う部分、あるいは他の学生よりその大学に入学したいという意志を、説得力を持って説明できなければなりません。
多くの学生が苦労するのがこの「説得力」の部分なのですが、ここで重要になるキーワードが「行動」と「継続」です。
例を上げます。看護系大学の推薦入試を受けようとする場合に、下記のような準備をしていたとします。
・ 1年生の時から老人ホームや学童など人とコミュニケーションをとるボランティアを「継続」的に行う。
・1年生の時から看護系大学の主催するイベントやオープンキャンパスにも積極的に参加する。可能な限り複数大学参加するのが好ましいです。
この上で、下記のような志望動機を書くとどうでしょうか?
高校入学の早い段階から看護師を将来の職業として考えて来ました。その理由は、高校1年生の時から続けている老人ホームや学童のボランティアを通して、私は自分を必要とする人達に寄り添ってその手助けをすることに喜びを感じることに気付いたからです。私は看護師への興味から九州内 5つの看護大学のイベントやオープンキャンパスに参加させて頂きました。その中でも、貴学で意欲的に学ぶ学生や教授陣の人柄に魅力を感じ、このような環境で勉学に励み人々に貢献できる看護師を目指したい。このように考え貴学を志望しました。
高校入学当初から自分の進路を真剣に考えそのための「行動」をし、それを「継続」できる学生は非常に少ないです。大学側の視点に立った時に、推薦入試で入学後してもらう以上、入学後のミスマッチで退学などは絶対に避けたいと考えます。そのため、学生は将来の目標を明確にしてそのための行動を続けられると同時に、希望大学への志望度が絶対的に高いのであるという事をアピールすべきだと思います。志望理由書や自己推薦書は書く分量が膨大で、学校の勉強や部活にほとんどの時間を使っていた場合、書き切るのが困難あるいは極めて完成度の低いものを提出せざるを得なくなってしまいます。
志望動機は必ずあらゆる書類で深掘りされ、面接でも問われ続けます。それな耐えうる内容を長い時間をかけて用意すべきなのです。