「やりたいことがない」学生たちへ
受験が間近に迫った学生たちは嫌が応にも、進路決定の選択を迫られます。当塾でも何人もの塾生や親御様から「進路が決まらない、やりたいことがない」との理由で助言を求められることが多いことから、私の考えや当塾の取り組みをここで文章としてまとめたいと思います。
受験が間近に迫った学生たちは嫌が応にも、進路決定の選択を迫られます。当塾でも何人もの塾生や親御様から「進路が決まらない、やりたいことがない」との理由で助言を求められることが多いことから、私の考えや当塾の取り組みをここで文章としてまとめたいと思います。
私の結論として、ほとんどの学生に「やりたいこと」がないのは、「世の中にある職業についての情報が与えられていないこと」が理由です。そのため進路の選択を迫られた学生たちは、当然ですが「自分の知っている職業や、想像できる職業」を選ぶ傾向にあります。典型的な例が士(師)業、つまり医師や看護師、薬剤師、弁護士などです(志望している学生を揶揄している訳ではないので、悪くとらないでください)。
しかし、大学進学のような大きな選択であればもう少し世の中にどんな職業があるかを学ぶ機会を設けて、情報を与えられた上での進路を選択できる場があるといいな思います。その上で士(師)業を選ぶのは素晴らしいことです。
例えば、「医療に貢献したいから、看護師を目指す」という学生に、「CTスキャンやレントゲンのような画像診断装置を開発する企業に行くことでも医療に貢献できるよ」と助言すると、新しい視点で職業を考えられるようになります。
上記の点に関しては、やはり意識の面で地方は不利な状況に置かれていると感じます。実は義理の兄が東大卒、ハーバード大留学の後に起業している実業家なのですが、私が大学生の時によくご飯に連れて行ってもらっていました(仕事が忙しい人なので、子供の面倒を見ることが多かった)。東京では下記画像(NEC本社ビル)のような高層ビルが多く立ち並んでいますが、そこを通るたびに「あそこは、NECの本社ビルなんだけど今業績不振で売却しちゃったんだよね、売却先はうんたら…」「ここの会社はうんぬん…」的な話をされていつも楽しんで聞いていた記憶があります。東京でアルバイトとしてインターナショナルスクール(要は親がお金持ち)の子どもの面倒を見ていたことがありましたが、「友達のお父さんがレゴ勤めてて、これもらった!!」「OOくんのお父さんがこのビル作ってる」などの話もされたことがあります。
出典:Wikimedia Commons (撮影:Corpse Reviver) / CC BY-SA 2.0
要するに、都市部に長く住んでいる学生は通学路などに日本を代表する企業のビルがあることや友達からのお話で、就職への意識や経済に対する感度が普段から自然と培われている印象があります。私は大学の時に「五大商社」を知らずに友人からドン引きされた記憶がありますが、都市部では常識とされる世の中の職業に関する意識が、地方の人間にとってはあまりに希薄なのです。
そのため、結局のところ「やりたいこと」がない学生に必要なことは、適切な情報を与えて深掘りしてあげる大人の話を聞くことであるように思えます。微力ながらここは私が貢献できる分野だと思っておりまして、当塾の学生には「進路に悩みがあれば私(徳満)に相談してね」とよく伝えてあります。
※ そもそも私が相談に値する人間なのかが大事と思いますので、ここまで公表するか迷いましたが下記に記載します。
私(徳満)とみや塾について
高校受験は都城高専物質工学科に行きたかったのですが不合格→泉ヶ丘高校に進学しましたがほとんど行かずに中退しています。当時はゲームとインターネットが好きすぎて、ほとんどの時間をそちらに費やしていました。親が寮付きの予備校に入れてくれたことに加えて、引きこもり生活とゲームにも飽きて来たこともあり、今度は勉強にのめり込みます。おかげで大学には運良く進学できました。しかし、就活には失敗(50社くらい落ちた笑)、そのまま東京で起業します(宅建を約2週間の勉強で合格できたので、最初は不動産仲介業で起業)。
起業直後は極貧生活(お金がなさすぎて新聞配達してました)でしたが運が良く、駆け出しの起業経営者などの勉強会で知り合った方などにお仕事が貰えて徐々に会社も軌道に乗り始めました。当時、タワーマンションの最上階を仲介したり、後に3億円で企業を買収した実業家の自宅を探すお仕事まで貰えるようになり、利益はほぼ株式や不動産に投資していました。
起業してから本気で勉強してよかったと思っているのが「Web制作・プログラミング」と「株式投資」です。
「Web制作・プログラミング」をほとんど私がこなせることから、情報発信や広告・デザインなどはほとんど自前で完結しており、起業体質として経費がかかりにくく、講師や設備にお金を使うことができます(ほとんどの企業は広告や情報発信にお金を使いすぎです)。
kaggleというAI開発の世界プログラミングコンテスト初出場で成績上位3%に入ったことで銀メダル入賞。その流れで、株式の基礎データをいろんな海外のデータ企業から購入して、株式の分析にのめり込んだりしていました。その流れであらゆる業界や企業の事業内容に詳しいです。あと、企業の歴史を調べることやwikiを見るのが楽しいです。
「株式投資」に関して、私は塾経営成功させるため、テラスタへの移転や、講師陣を全て正社員で雇用するなど全て自己資金で行ってきましたが、実は塾経営のほとんどの原資は起業直後始めた「株式投資」の含み益から出したものです。当初、子供が産まれたために今後この子をどうやって育てていこうと本気で考えていました。子供から見ていいパパに見えるようにもなりたい。この流れで、「受験の時に感じた情報格差と、教育格差を埋めるような塾を作りたい。作るなら都城市でナンバーワンの塾を目指したい」とぼんやりと考えていました。
塾を設立する前は株式投資ばっかりやっていて、あまりに社会の繋がりがなさすぎたこともあり、最初は都城市で無料の「プログラミング教室」や「無料の学習塾」を図書館2階の貸会議室でやっていたのがみや塾の源流です。この頃、教室によく遊びに来てくれていた子どもたちを今ではみや塾で指導しているのは本当に感激しています。
みや塾は何度かピンチの時がありましたが、助けてくれる人や協力してくれる人に恵まれていた印象があります。
「何か手伝えることあったら」と声をかけてくれたのが、東大在学中のHさんや、講師として手伝ってくれていた鹿大卒のSさんです。この2人は本当に恩人と感じており、何か困ったことがあったら今度は私が助けたいと思っています。
運がいいのがSさんが辞める際に、「人柄も良くて、優秀な人がいます。紹介しますよ!」と小牧先生を連れて来てくれたことです。小牧先生はその後、現在に至るまでずっとみや塾を支えてくれています。私が小牧先生を推す理由を挙げると、指導の実力もそうですが、責任感があり最後まで塾生を見ると言う意識が強いことです。みや塾に来てから3年以上経ちますが、今に至るまで無遅刻・無欠勤、テストの採点業務なども遅れたことがありません。
これは本当にすごいことで、おそらくひどく体調の悪い日があったとしても出勤して塾生を見てくれているのだと思います。私は代表の立場なので当然にやってはいますが、同じ意識レベルで働ける仲間が早期にみや塾に参入してくれたことが、非常に幸運でいつも感謝しているところです。
現在、講師として働いてくれている櫻井先生、櫛谷先生もとても熱心に指導をしてくれています。ここまでの人材を集めるのには苦労しましたが、かなり当初目標としていた学習塾の形にかなり近づけている感覚があります。まだまだ、改善できるところやもっと良くできるところがないかを日々考えているところです!みや塾はもっと良くなります。
実を言うと、私が経済や業界に関する話がめちゃめちゃに好きで、進路相談に来てくれる塾生たちがいるととても嬉しいです。
私は資料として、株式投資や大学生が読むような就職活動用の本(例えば下記参照)を学生と広げながら話をしています。この本を1週間塾生に貸し出して「興味のある業界5個くらいに付箋つけてきて」と言うと、ほとんどの学生の興味関心がどこにあるのかを知ることができます。
例えば、今までの塾生たちが興味を持った業界(企業)を例に挙げると
・防衛関連企業(三菱重工など)※ かっこいいらしい
・製薬業界(第一三共、中外製薬など)※ 薬の研究がしたいらしい
・出版・アニメ・ゲーム(KADOKAWA、任天堂など)※ ラノベ、アニメ、ゲームが好きらしい
他には「ポケポケ」というゲームが子供たちの間で流行っているので開発元のDeNAという会社の話をすると、アプリ開発の会社に興味を持ってくれたりもします。
最近で面白かったのが、ANYCOLORという会社に付箋を貼った学生がいたので話を聞くと「にじさんじプロジェクト」というVチューバーのプロジェクトを運営しているようです(東証プライム上場)。耳に人参つけたあのウサギかと思ったら、あっちはホロライブという運営らしい・・・。エンタメ業界の感度は子どもの方が鋭いですね….
私が学生に上記の話をする時には、多くの場合下記の話を絡めます。
「じゃあ、それらの企業にはどんな大学の学生が就職できるのか調べてみようか」
先ほど挙げた、業界を代表する企業は基本的には東大・京大をはじめとした、いわゆる高偏差値の大学生を採用する傾向にあります(学歴フィルター)。ここまでの話をすると、ほとんどの学生が、なるべく高いレベルの大学を目指すべき理由をわかってくれます。
合格し進学した大学によってある程度の就職できる企業のレベル帯が決定する。このことは【難関校を目指すべき最大の理由】でも書いた通りです。
私が今回、都城市の学生たちに伝えたいのは下記です。
「君たちにやりたいことがないわけではなく、環境が理由でそれを引き出すことができず、情報を提供できる大人が少ないだけです。だからと言って、環境を嘆いても意味はありません。積極的な行動が大事」
悩みや不安があるなら、私(徳満)を中心に各講師陣もしっかりとした経歴を持っています。話を聞いてみると優しく答えてくれますよ!
・小牧先生 国立大学院(理工学)→東証一部上場メーカー勤務を経てみや塾へ
・櫻井先生 国立大学院(物理学・経済学)→県庁勤務を経てみや塾へ
・櫛谷先生 東証一部上場金融機関(海外勤務あり)→学習塾教室長経験10年を経てみや塾へ
みや塾は、私がこんな塾が都城市にもこんな塾があればいいな。という思いを形にするために運営しています。みや塾には受験に臨む学生たちのあらゆる不安や課題を解決できる人材と体制が揃っています。頑張る学生は是非みや塾に集まってください。一緒に頑張りましょう!!