高校受験を目指す中学生へ – 当塾からの提言
都城市の多くの中学生たちは、いずれ高校受験を経験することになるでしょう。今回は、そんな学生たちに私が是非伝えたいことを書き綴りたいと思います。
都城市の多くの中学生たちは、いずれ高校受験を経験することになるでしょう。今回は、そんな学生たちに私が是非伝えたいことを書き綴りたいと思います。
私が学生に最も認識していてほしいのは、「勉強しないのは0ではなく実はマイナス」という視点です。当たり前ですが、学力というのは偏差値をはじめ相対評価、つまり周りと比べて自分がどの位置にいるかというのがとても重要なわけです。
受験はマラソンのようなものです。止まっていれば、どんどん周りは進んで行ってしまいます。
この意味で言うと、「学力は平均的勉強量をこなして初めて0であり、それより勉強して初めてプラスに転じる」ことがわかると思います。多くの学生はここを勘違いているが故に、受験の危機感が非常に薄いように感じます。
今日の自分はプラスですか?マイナスですか?
その意味で言うと、「部活が終わってから受験勉強を始めることの危うさ」がよくわかります。周囲が猛スピードで走り出してから、自分が走り出しても追いつくのは難しいでしょう。
最も有効な戦略は、「周りが頑張っていない時に、自分だけ頑張る」ということです。この状態であれば、成績も上がりやすく、自分は勉強ができるという自信にもつながります。必然的にハイレベルの高校を目指す意識が芽生えてくるはずです。
現在の中学1〜2年生にとって、勉強を頑張ることの利益は思っている以上に大きいです。3年生の夏以降は、どのみち全員が同じくらい勉強を頑張ります。その前に、「早く走り出して、周りが追いつけないくらいの積み重ね」を行なっておくべきでしょう。
※ だだし、ここは部活の良い影響かと思われますが、ある分野を一生懸命やり込んだり、辛いながらも乗り越えた子は、やはり学習においても「耐久力」があるなと感じることが多いです。結果、受験においても危ないながらも「なんとか間に合わせる」印象があります。
少なくとも、中学3年生に上がるまでに、ある程度の積み重ね(偏差値55程度)をしており、そこからの勉強時間を確保できるなら、宮崎県内ではどこの高校でも狙うことができると思います。今の中学1〜2年生たちは、現状の学力など気にせずに高い目標をもって頑張ってほしいです。
厳しい話ですが、中学3年生の夏以降に「これから頑張るぞ!」と意気込んでも、その時の学力にもよりますが、選択肢は相当に限られます。周りが頑張ることで、自分の学力を抜けて向上させることが難しいからです。
ここからは実際に高校受験を志す中学生が、どういう心構えで学習を進めていけばよいかを書き綴ります。
結論から申し上げると、高校受験において重要科目は「英語・数学」です。高校受験の仕組みや配点から考えて、この2教科をやり込むことがもっとも効率がいいのが明らかです。
・一般入試に先んじて行われる、「推薦入試」の学力試験は主に英・数・(国 ← 無いとこもある)
・進学校をはじめとした高偏差値の高校は、一般試験における英・数の配点が150点(他科目100点)
・都城高専の学力試験には、「社会」が不要!
上記を見れば、人気高校の枠を「英数が得意な学生が先に取っていく」理由がわかると思います。
したがって、定期テストの結果を見る場合でも「順位を引き上げている科目、足を引っ張っている科目」を分けて考えるべきです。当然、順位を引き上げている科目が英語・数学であればとてもよく、逆にそれが社会などであれば勉強習慣を多少見直すべきであると言えます。
全国に51校、九州に9校しか無い国立高等専門学校が都城市にあるのは、学生にとって大きなチャンスです。就職実績や進学実績も素晴らしく、有名大学や東証一部上場企業などの大企業に都城市から進める現実的なルートは、都城高専に進学することではないかと個人的には思っています。
しかも、国立高専は県立高校と併願が可能ですから、単純にチャンスが増える意味で特段の理由がない限り、受験すべきだと思います。
学力が足りてないと受験を諦めるのも勿体無いと思います。受験方式が全科目マーク式であることに加えて、年度によっては定員割れを起こしていることがあるからです。
都城市の中学生たちは受験の選択肢にぜひ入れてみてはどうでしょうか?
※ 半導体生産世界最大手のTSMCが熊本に工場を作ることは大きなニュースになりました。今後、理系人材の早期育成に、日本の独自文化であり受験勉強に忙殺されない、高等専門学校を積極的に利用しようとの声もあります。今後、高専は人気が高まっていくと予想します。
人生100年と言われる中で、私は根詰めて必死に勉強する期間を1回くらい持つことは非常にいいことだと思います。仮に実業系高校に進学した場合、もしかしたら人生でこれだけまとまった勉強期間を持つ機会は、最後になるかもしれません。
努力を継続できることは一つの才能です。そして、勉強に多くの時間をかけれることは学生の特権です。
ぜひ都城市の中学生には、社会に出ていく前に、この恵まれた時間を最大限に活用して、豊かな人生を歩んで行ってもらいたいです。