小学生のうちに読解力を鍛えるべき

 小学生のうちには特に国語(読解)を特に重視して学習を進めていただきたいと思います(+ 算数)。
読解力は日本語を正しく読む能力ですから、これが乏しいことは、参考書に書いてあることや問題の意味が分からないなど他教科への悪影響を及ぼします。

 指導する立場からしても、年齢相応の基本的な言葉の意味や論理への理解を身に着けていることは前提として、解説せざる負えない場面が多々あります。

 学年が上がるにつれて、算数が1・2・3…などの具体的な数字から小数・分数さらには文字を扱う抽象的な問題を取り扱うように、他教科でも取り扱う事柄が身の回りで理解できることからどんどん離れていきます。したがって、それに応じて説明の論理も難しくなっていくのです。読解力の訓練をすることなしに、これを理解していくのはなかなかに難しいのではないでしょうか。

 加えていうならば、読解力は「表現力」にも影響します。正しく文章が読み取れないのに、正しく自分の考えを言語化できるはずがありません。もしお子様が、自分の考えをうまく伝えることを不得意と感じるのであれば、それは正しく文章を読む訓練で修正できるかもしれません。

 中学生になると配点や学習量の関係で、重要教科は「数学・英語」です。
私自身はどうかなと思いますが、現場の感覚として都城市の子供たちは部活を最優先する傾向があります。上記の2科目の習得に手いっぱいになりがちで、国語の読解や語彙力強化に時間を割くことは難しいです。

 ある程度時間に余裕がある、小学生の時期から読解力(可能であれば基本的な語彙力も)は最優先で身に着けて欲しいと考えています。